2010年09月03日

板 ガ ラ ス

    時計の文字盤の上に付いている板ガラス。
 古時計、其の文字盤の前に付いているガラス、現在では板ガラスは何処ででも直ぐに手に入る代物であり、安価で貴重品ではない。
 この板ガラス、明治初期は非常に貴重品であり、尚且つ高価で一般の家庭では手に入りずらく、まだまだ使用していなかった。
 ガラスの歴史は古く、日本には正倉院御物の中に、シルクロードを経てガラス製品が入ってきたようで、現物を現在でも見学する事が出来る。
 ガラスそのものは、もっと古くから渡来したとされるが、何時ごろかは確定されておらず謎ぞ、しかし板ガラスは幕末に入って来たようだ。
 板ガラスが普及するのは1851年のパリ万博であったようで、30万枚のガラス板を使用した鉄骨の展示館が造られ、それから一気に板ガラスが世界に広がった。
 其れ以来、板ガラスの普目ざましく、様々な建物に使用されるようになり、一般家庭の扉にも使用されたが、値段は高かったようである。
 日本においても文明開化の波に乗って、西洋館や高級住宅に使用されたが、やはり一般家庭には高価であり普及するのは大分後になる。
  当然時計にも使われおり、文字盤の前面や振り子室のドアーに付けられているが、明治期日本での製造は殆ど無く、外国からの輸入に頼っていた。
 板ガラスが日本で製造されるのは1909年(明治42年)に旭硝子尼崎工場で、ベルギーの技術を導入して作られるようになったのである。
  その後、国産製造の時計のガラスも輸入ガラスではなく、安価な日本で製造された板ガラスが使われるようになり、時計の値段も安くなったようだ。
posted by kodokei at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計裏話
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