2010年10月03日

ビス穴の秘密 3

    時計のビス穴には過去の歴史が眠っている。
 時計には色々なビス穴があるが、其の一つ一つが過去を教えてくれ、我々に其の秘密を問いかければ必ず答えを返してくれる。
 文字盤のビス穴も其のひとつだが、古時計にとって一番大切なのは、時計の機械のビス穴であり、このビス穴に合わない機械はオリジナルの機械でない証拠になる。
 古い時計の場合は、大抵機械のビス穴が4個あるのが普通、例外として一部これに当てはまらない物もあるが、それは別にしておいて。
  標準的な機械のビス穴についてのべれば、機械の足が4個であるから4個のビス穴、別に6個の足もあり6個の穴があるが、時代が新しくなると多く存在もする。
 前ものべたが幾度と無くネジを取り替えていると、当然穴が大きくなってしまい、別の所にビス穴を空け機械を取り付ける。
 普通、時計職人がしっかりしていれば木のホゾで大きくなった穴を埋めてから、再び同じ場所にビス穴を空け機械を固定する。
  その為、ビス穴が別の場所にあく事はないのであるが、大抵の職人は仕事が早く済むため、安易に別の所にビス穴をあけることが多い。
 古時計を購入して、機械を取り除き多くビス穴があいていたら、オリジナルかどうか確かめる方法は、機械の足を上下左右どちらでも構わないから、2箇所古いビス穴にビスを留め、後のビス穴に足穴とビス穴が合う位置を合わせてみること。
  これで大抵の見当は付く、尚まだ合わなければ機械の足を、現在の位置から徐々に90度位までずらしてみて、ビス穴にあわせてみ、これで合わなければオリジナルの機械ではない事になる。
  6個の足を持つ機械は簡単で、下の4個のビス穴にネジを留めて上の足穴が合えばオリジナルであると証明される。
 上のビス穴に合わない時も、4個足と同じ方法でずらしてみ、それでも合わなければオリジナルの機械ではない事になる。
  いずれにしてもビス穴は過去の歴史を留めているから、ビス穴の位置は非常に大事であり、しかも真実を教えてくれる穴でもある。
 
 沢山のビス穴があいている古時計は、機械がオリジナルであるか確かめなくてはならないから、慣れない人は購入するとき避けた方が賢明である。
 
posted by kodokei at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計裏話
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