2010年11月17日

続古時計行脚 6

      ゑま庄の店に入り、何時もの事であるが店内を見渡す。

 相変わらず、鴨居には柱時計が5台ほど掛かっていたが、以前と余り変わりは無く新しく入った様子が無い、ガラスケースには置時計が数点あったが、欲しい物は見当たらない。

 2人して店内を見て回るが、普段なら店の主人が現れ、世間話をするはずであるが、今日は顔を見せないので可笑しいと思ったら、店の奥から奥さんが出てきて、「今日主人は寄り合いがあっていないです」と、主人との世間話はお預け、近くの骨董屋を見て回る事に。

 ゑま庄の近くには骨董屋が4、5軒固まっており、見て回るには都合が良いが、この辺りは顔見知りの骨董屋ばかりで、店に入れば直ぐに「古時計は入ってないよ」と、こちらが問いかける前に返事が返って来る始末でやり難い。

 友人と2人顔を見合わせ、「何か指名手配の犯人のようだ」とニガ笑い、「ギャラリークラツボ」に入り時計を見るも、やはり新しい物は無く帰ろうとすると、店の奥から主人が「何時になったらこの時計を持って行ってくれるのか」と声を掛けた来た。

 この時計とは、「懐中時計型両面時計」で、もう20数年も同じ事をしているのであるが、「向うの言い値とこちらの言い値」が合わず、月日だけ流れて今日に至っている。

 誰か買って行けば、こんなやり取りは無くなると思っていたが、買い手なく20数年も経ってしまい、今だに同じ会話をしている事も驚き、別に時計が悪いわけではない。

 むしろ珍品時計であり、今では滅多にお目に掛からない代物であるが、値段が合わないから、そのまま店に居ついて、店の主みたいな存在になってしまった。

 古時計を蒐集していると、不思議なことが数々あるが、この時計も其の1つであり、実はこの店に来る以前に30年も前、別の店でもこの時計と出会っているが、やはり値段が高くて手が出なかった物。

 縁 (えにし) としか思えないのであるが、普通であれば、とっくに我が家に来ていても不思議でないのであるが、この時計に関しては何故か欲しいけど買う気にならないので、又不思議であり自分でも分からない。

 縁 (えにし) が有るのか無いのか、この時計「厚さが12センチ、直径40センチ以上、重さ6キロ」もあり、それが二の足を踏んでいる理由に成っているかも知れないが、それだけであろうか。

 












 
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計奮闘記
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