2010年11月21日

振り子 2

      時計の振り子はデザインで良し悪しが決まる。

 
 振り子式の時計は振り子が付いているのは当たり前であるが、其の振り子色々な種類や形があり、時計の品格や風貌まで決まってしまう重要な部品でもある。

 掛時計や置時計に振り子は全部付いているが、大まかに大別すると八角型には、あまり変わった振り子は殆ど見受けられないが、スリゲル型や変化型の時計には変わった振り子が付いている場合が多い。

 例外として、八角尾長の掛時計には変形タイプの振り子が付く物も一部にあるが、これが又面白い振り子で、アメリカ製の振り子をモデルにコピーした物であると分かるのだが。

 大抵は女性の顔が彫られた振り子が多くあり、これを日本の製造所が手本に振り子を製作したであろうが、アメリカ製の振り子は女性の顔の彫が深く、日本で製作された振り子の顔は彫が浅く、まさに日本人の顔をしているから面白い。

 コピーするのだからアメリカ製の顔と同じ物に成るはず、それが同じ顔にならず、平べったい日本の人の顔に出来上がるから面白く、意識してそお成ったのかは分からないが、製作段階で自然に成ったであろうと思う。

 時計本体はそのままのコピーで忠実に再現されており、振り子だけは日本的に成るのも不思議であるが、日本人が西洋人の顔を描いても、やっぱり日本人に成ってしまう様だ。

 この振り子とは別に、エンゼルが付いた振り子もたまに見かけるが、この顔もやはり日本的なエンゼルの顔をしていて、見ていると笑わずにはいられない位の出来である。

 振り子の殆どがアメリカ製や外国製の振り子のコピーで、日本独自にデザインされた振り子も存在しているが、数が少なく余り見かけることが無い。

 例外は、大正天皇の即位記念や昭和天皇の即位記念に作られた時計の振り子には、「鳳凰や菊の御紋」が入った「特別な振り子」が製作させているが、其れときずかずに見ている人も多いのではないか。

 もう1つは、陶器で出来た振り子で、大正時代に製作されているが、戦前戦後の金属不足の時期にも製作され、その振り子も存在しており、之も珍しいし数が少ないから、集める事をお勧めする。

 このように振り子に視点をおいて、古時計を鑑賞されるのも又別の意味で、楽しい物になると思いますし、明治時代コピーだけに明け暮れていたのではなく、日本独自の振り子も製造してやろうとした、先人たちの心意気も振り子の中から、読み取っていただければ、古時計もより一層興味が湧いて来るのではないだろうか。






posted by kodokei at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計奮闘記
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