2010年12月01日

続古時計行脚 13

      結局、朝起きて元気な友人が運転席に座る事になる。

 友人、珍しくナビで1番楽なルート、浅間温泉経由三才山トンネルを通って和田に抜ける、そして紹介された道具屋に直行するも、時間が早くて店はやっぱり開いていない。

 友人、「そんな馬鹿な」と小さな声でぶつぶつ、当たり前の事であるから笑えて、「朝早くに店など開いてないが普通」と言えば、「けしからんせっかく来たのに」とマタマタ、「ぶつぶつ」と、今度は大きな声である。

 この店、茅葺の民家を其のまま店にしていて、確かに何かありそうな雰囲気があるが、店が閉まっていては話に成らないので、縁が無かったと思い先に進む事にする。

 国道を佐久に向けて車を走らせ、車内で友人「今日は初めから幸先が悪い」と呟きだし、「昼飯も食べれないかも」とマタマタ弱き発言が飛び出してきた。

 確かに、このままのルートだと上田の蕎麦屋 「かたなや」まで食べれないかもしれない」と、私も思ったが先に進むしかないので車を走らせる。

 佐久市内に入る手前に買出し屋の店があるので、友人にそちらに向うように指示、しかし友人「何処だったけ」と言い出す始末、確かに私も何度か行ってはいるが、新しい道が出来て風景が違っている。

 少し来ないと風景が変わるが、新しい道が出来てしまうと、ついつい通り越して目的地がわからないことが多いが、今日も其れらしき気配に成ってきたようだ。

 何時もの事であるが、ナビは確かに車に存在するが、2人とも頭の中にしまってある店のイメージを頼りに進むのが常、この店も御多聞にもれず、名前など無いし苗字も知らない。

 あるのは、以前に行った事があるから其の記憶のみ、人には絶対教えられない頭の中のナビ、よく人から「店の名前を教えてくれればナビで行ける」と聞かれるが、店の名前は知らないし、覚えてもいない。

 それでも何時も目的地には到達しているから、別に人から「よく、それで全国に行くね」と言われるが、昔から一度通った事のある道は記憶に残っていて、周りの風景から全体像まで浮かんでくるから、頭のナビは大丈夫である。

 やっぱり今回も新しい道が出来ていて通り越したよう、2人して絶対に通り越したよ「風景が違う」との事で引き返し、結局迷った挙句店に到着、早速店の中へと入る。

 2年ぶり、店の主人が出てきて、早速、「戸田さん、頼まれているから本にサインして」と顔を見るなり催促され、本にサインをする羽目に。
posted by kodokei at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計奮闘記
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