2010年12月13日

続古時計行脚 19

      待つ事暫し、直ぐに席が開き十割蕎麦を注文。

 三ヶ月振りの蕎麦、8月の盆過ぎに来てから食べたいと思っていた蕎麦、やっぱり美味しいし値段が安い事に関心、決して手を抜いているから安いのではなく、キッチリと仕事はされている。

 むしろ値段が高い蕎麦屋より、こちらの仕事の方手が掛かっていて気持ちがよいのと、店員さんも気さくでお高く留まっていなく庶民的、こんな店が近くにあったら毎日でも通ってくるのに。

 門前町であり観光客は多いが、観光客相手の手の抜いた商売でない事が良く伝わり、客も良く知っていて食べたら直ぐに席をたち、後の客に席を譲ってくれる。

 良い店は、客も心得ているから気分良く蕎麦を食べ次に進む、この門前町にも3軒ばかり道具屋があり、夏来た時にめぼしい所はチェックしていたので其処に向かう。

 車で五分、直ぐに店に着き店内に入ると主人、「今出かけようとしていた」と云いつつ我々を向い入れ、「今日は夏に置いて行ったのを取りに来たのか」とのたまう。

 夏に来たとき、「この時計で一悶着したので、今日は慎重に」と主人に言うと、「値段さえ合えば」と又も澄ました顔、敵はしたたかで歴戦練磨の兵、油断は禁物しかし、今日は他の時計がなく、直ぐに夏の残して置いた時計の争奪戦再開。

 この時計、主人は精工舎としか分かっていないが、高く買いすぎて売り損するから中々妥協しなく苦戦、別に高いと言ってもべら棒に高いわけではなく、主人は2万円とおっしゃる。

 こちらの言い分は「単なる八角にそんなに高く買えない」とつぱねるが、敵は譲らないので降着状態、何故欲しいかは「この時計石原町であるから」、しかし主人は知らない。

 振り子室のラベルは薄くなってしまっているが、文字の配列は紛れもなく石原町であり、之を見逃すわけには行かず夏も戦ったが引き分けで、今回再挑戦の戦いでもある。

 主人も、大した時計でもなく客とゲームを楽しんでいる様で、こちらの動きを見据えているが、其の手に乗れば値段は安くならず踏ん張り時で、ゲームをこちらも楽しむ。

 すると友人登場、「飽きもしないで又同じ事をやっている」と2人を呆れ顔で見るので、主人「折角来たのなら此処は折半でどうだ」とのたまうので話に乗る。

 折半とは、こちらが 「1万」、あちらが 「2万」と譲らず引き分けたので、今回は 「1万5千円」でどうだと主人の主張、しかし、それでは面白くないので、後一声と言えば、渋い顔して 「千円だけ」とマタマタしぶとい。

 











posted by kodokei at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計奮闘記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/42027580
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック