2010年12月25日

続古時計行脚 23

      藤村ゆかりの田沢温泉「ますだや」後にする。

 夕べ今日のルート確認をするはずであったが、友人の早寝でルート確認できず出発、仕方なく紹介された更埴の買出し屋に直行、場所は聞いていたのと自分の感、大体の場所は頭に入っているから、現場付近まで行けば分かるはずと。

 案の定、ナビはあてにせず此方の描いていた場所に買出し屋の家を発見、国道から一本入った旧道にあり、やっぱり普通の家、外から見ても其れらしい気配は無く個人宅である。

 玄関を空け、訪問を告げると中から主人らしき人、我々の顔を見るなり「昨日来る筈ではなかったのか」と逆に問いかけられ、慌てて「昨日は時間が遅くなり訪問を遠慮した」と告げ中に入る。

 招き入れられ中に入ったが、其処にも何も無く変な気配、すると主人「奥の車庫に時計があるから」と奥に案内され、車庫の中を見れば確かに時計は一杯ある。

 しかし、昭和の時計が主で古い時計は見当たらないので、私が「もっと古い時計が欲しい」と言えば、主人「この時計は古いのと違うのか」と半ば不機嫌そうである。

 確かに現在は昭和も遠くなり、初期の物は80年以上経っていることには変わりはないが、今若い人には人気かもしれないけれど我々には余り興味があまり湧かない。

 その辺の感覚の違いなのか、買出し屋の主人を決して馬鹿にしている訳でなく、趣味の違いと丁寧に説明して家を出次に向う、すると友人「善光寺さんの御利益はもう薄れてきたか」と云い始めた。

 確かに幸先は悪いが、「そんなに早く善光寺さんの御利益が薄れるはずは無い」とばかり、気を取り直して車を走るせ旧国道を進むと、信号の角に古い時計屋らしき建物発見即訪問する。

 店に入ると正面に老人がセッセと時計の修理をしているではないか、歳の頃80近いと思われるが元気に時計を修理、我々が突然入って来たので驚くのかと思いきや、直ぐに「古時計は無いよ」と云われてしまった。

 まだ古時計の話をしない前に先手、何故かと尋ねると老人曰く、「あんた達みたいなのが良く訪ねてくるから」そして、うちのお客さんは皆顔馴染み、知らない人は其の類でしかないからと。

 確かに、こんな狭い町であれば尚更の事、我々みたいなよそ者は直ぐに分かるはず、こちらの魂胆もお見通しで片腹痛い、気を取り直し「ここら辺りに古時計を持っている所は無いかと尋ねてみたが、「以前に皆持って行ったので無い」と又冷たい返事。

 再度、「我々は業者でなく趣味で古時計を探している」と其のむねを伝え帰ろうとした時、老人「業者が良く来るので間違えてたが、そんなに時計が好きか」と、再び問いかけてきた。

 老人「何処から来たのか」と問いかけられ、「名古屋から」と答えれば、老人「ちょつと待ってて」と奥に入り、「何やらゴソゴソとしている様」そして驚く事に古時計を持って現れた。
posted by kodokei at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計奮闘記
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