2010年12月27日

続古時計行脚 24

いせや.jpg      奥に入っていた老人が古時計を持って現れた。

 先ほどまで古時計はないと云っていた人が、古時計を持って現れたので、こちらが戸惑いの表情をしていると、老人「古時計が好きな人なら時計は大事にしてくれるはず」と、やっと笑顔を見せた。

 老人曰く、「修理に持ってきたが連絡しても長年取りに来ない時計があり、これも其の1つ」と、そして「もう20年も取りに来ないから」と時計の生い立ちを聞く事に。

 何でも先代の頃からのお客さんで、時計修理を頼まれていたらしく老人も良く其処の家に行って修理、しかし代が変わって息子さんの代になり、修理した時計は要らないと言われたらしいが、修理代を貰っていないとの事。

 結局時計を取りに来ず、修理代も貰えず20年が過ぎてしまい、今ではどうしようも無く、時計も其のまま老人の手元に残っていたらしく、処分に困って居たと老人曰く。

 「あんたが時計好きなら修理代さえ貰えれば」と時計を差し出したので、断る事も出来ず其の時計を譲って貰う事に、明治のニューへブン社八角12インチの時計で珍しくないが、之も何かの縁ありがたく受け取ることにした。

 友人、「これも善光寺さんの御利益で感謝しなくては」とまたまた減らず口、しかし之も善光寺さんの御利益と思い、友人に手渡しトランクの中にしまいこんで出発。

 その後、2軒ほど回ったが成果無く別所温泉に向うが、それは蕎麦と前山寺に目的のものがあり2人して車を走らせ、あの映画で寅さんが降り立った別所温泉駅を過ぎ、蕎麦屋に着く。

 別所温泉の直ぐ近く、「美田村手打ち蕎麦」此処の蕎麦屋「4つ味が楽しめる店」、普通の蕎麦屋は出し汁だけでざる蕎麦を食べるが、ここ蕎麦は4つの味が楽しめる店。

 「1つ目普通の出し汁」、 「2つ目絡め大根」、 「3つ目味噌」、 「4つ目塩」と珍しく、蕎麦の歴史を遡って食べて行くみたいな薬味、今まで色んな蕎麦屋で色々な食べ方を経験してきたが、此処の蕎麦屋は 「歴代の蕎麦切りの食べ方」が一度に出きる全国でも数少ない店、蕎麦も美味しいが何よりもユニークな趣向が楽しみな蕎麦屋である。

 友人は「絡み大根に味噌を少し溶かして食べる方法が良い」と、私は「絡み大根だけで食べたほうが旨い」とお互いに気に入った具で蕎麦を掻き込み店を出る。

 近くの前山寺に到着し庫裏に直行、見学は後回し、食べる物を食べゆっくりと見学した方が体に良いと、勝手な理屈を付け慌しく庫裏に入り席に着く事にする。
 
 ここ前山寺「胡桃おはぎ」で有名な寺、混んでいて早くしないと売り切れで食べれなくなり、遠回りして来た甲斐が無く素早く注文して待つ、この「胡桃おはぎを」を食べないで信州に来た意味が無い。

 普通のおはぎと違って、前山寺のおはぎはあんこが無く胡桃をすりつぶしたたれが絡めてあり、独特の味で余り甘くないが、それが又病みつきになるほど旨い。
 
 美田村蕎麦の絡み大根の辛さが残っている内に、甘い胡桃おはぎを食べれば又格別、甘いのと辛いのとのハーモニー、酒飲みの友人と2人満足な顔をして胡桃おはぎをたいらげる。

 








posted by kodokei at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計奮闘記
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