2017年07月28日

時計の図柄

      幕末にも流行は確実に存在する。
さらだ.jpg

 何時の時代にも流行はあるもので、流行の物をすかさず取り入れて商品を販売するのは、やっぱり商人の腕によるものであるが、それをデザインする物も存在する。
 流行を何に取り入れるかは、そのセンスによるとこるが大きく作用するのは当たり前で、腕の良し悪しが即販売に繋がり、売れ行きが早いかどうか決まってしまう。

 幕末の頃、時計も1つの流行りものであり、錦絵から色々な物に登場するが、此処に上げた物は実用品であるが、実際にどんな人が注文したかは不明で、皿のみが知る。
 写真の皿は、五寸(15センチ)皿で、実用には1番使いやすい皿、この皿に和時計の文字盤を取り入れた、斬新なデザインになっているが、今見た目には何処と無く不釣合いのような感じがする。

 真ん中に、和時計の文字盤を配し其の周りに、日本の孟宗竹と思われる竹を配している図柄、竹と時計との関係は不明であるが、時計は当時の流行であったから、単に真ん中に配置したxo.jpgだけなのか、それとも何らかの意味があって孟宗竹と結合させたのか。
 現代でも、何の関係のないのに流行の物と合体させてあるものが多いから、之も其れと同じで意味はないのかも知れたないが、当時は斬新なデザインであったと推測される。

 この皿、縁に起の良い竹図柄、裏側には鳳凰が三羽配置され高級感を出している。
 使い勝手の良い大きさで、料理を乗せるのにはうってつけの大きさ、当時は良く使われた皿である。
 実用的なものにも流行を取り入れているあたり、陶器職人のセンスの良さが伺える一皿でもある。
 (幕末、伊万里焼五寸皿)
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク
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