2017年10月25日

瀬戸の染付け

      海外で好評 

 SANY3301.JPG幕末から瀬戸の磁器は盛んになり、海外に向け輸出をされたが、特にパリ万博で染付けの技術が高く評価され、それに伴い注文が多く入る事になる。
 瀬戸の染付けは江戸時代よりの技術は定評があり、その繊細な筆使いから生み出される、模様は緻密でありダミと呼ばれるぼかしの技術、細部的になされる業。

 これらが一体となり、1つの集約された器が完成されるが、特に瀬戸のゴスと呼ばれるコバルトのがんりょう、その美しい発色が海外で人気を博したようである。
 瀬戸独特の生地、白くて透明度の高い下地に、コバルトのブルーが鮮やかに発色し、当時の東洋趣味も合間って貴族階級に、特に人気があった。

 飾り壷や更なとの他、コヒーカップも生産され輸SANY3305.JPG出、当時のコヒーカップは見本を見て造られはしたが、やはり日本的な形が多く、始めは湯飲みに持ち手をつけた様な形が多かった。
 その内にしだいと技術も向上すると供に、形も西洋物に劣らない器が製造されるようになり、益々その量は多くなり外貨獲得に大いに貢献したようである。

 それらの製造元の多くは、やがて森村組(後のノリタケ陶器)の誕生に係わり、その技術を遺憾なく発揮して、瀬戸の染付け技術や粘土の増産に大いに役立った。
 写真の器は幕末から明治にかけて造らせたコヒーカップ、美しい白地に鮮やかなコバルトブルーの模様が際立って目立つ、当時の輸出磁器の傑作である。
 少し小振りであるが、洗練された鳳凰の図柄、器いっぱいに描かれた見事な染付け模様は、見る人を引き付けるに充分な豪華さ、これだけの器が短期間に造られるようになったのも、当時の職人の努力の賜物であると思われる。


posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク
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