2017年05月02日

八十八夜

      愈 々 初 夏


SANY1216.JPG 桜が足早に散って、若葉が萌えだして来、1年で1番活気が出る季節、正に躍動感あふれ、古来より野も山も生命の営みを1番感じるときでもある。
 季節の節目、節目、日本人は生活の中に巧みに取り入れて、日常生活に役立てて来た暦、一年を通しその時々に昔から伝えられてきた習わしを継承。

 八十八夜もその1つであり、古来より受け継がれて来た季節の節目を指す、八十八夜とは立春から数えて八十八日に当たる日の事をさす言葉である。
 暦は中国より伝わったもので、太陰暦にもとづき1年24節気に分類され、節目節目に厄払いをして災いを避けてきたが、今は大分その感覚も薄れてきたようである。
 24節気は立春、春分、立夏、夏至、立秋、立冬などの節目を表しており、八十八夜はこのは24節気にはなく、雑節の部類に属するのであるが、これは中国SANY1210.JPGよりの渡来ではなく、日本で出来たもので、日本の風土に適した節気。

 例えば、節分、土用、彼岸、二百二十日などが之で、24節気とは別に、古来より日本の風土や季節にあった暦であると、良く間違うのは24節気の1つであると思っている人が多い事である。
 日本は古来より農耕民族であり、中国とは気候風土も違い、必ずしも24節気が日本の風土には合わない事もあり、先人たちが日本に合うように作り出した雑節であろう。
 この八十八夜、農耕には非常に助けとなる節目、この時期が霜の最後の時期、「八十八夜の別れ霜」とか、「八夜の霜別れ」などと云われ、之を境に田植えの支度や、苗の植え付け、または新茶の積み取りなど目安としていた。
SANY1205.JPG
 正岡子規の歌に、 「霜なして 曇る八十八夜かな」 と歌っているように、この時期の霜を題材にしているのを見ても、八十八夜が大きな目安になっていたことが伺える。

 唱歌にも  「夏も近ずく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る、あれに見えるは茶摘じゃないか、茜だすきに菅の笠」 と歌われた茶摘の歌。
  八十八夜に積んだお茶が1番香りが良く、値段も高く、新茶として売りに出していたのも、この目安があればこそ、昔から農耕の指針でもあった八十八夜だ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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