2018年04月12日

瀬戸の染付け6

      より網目らしく
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 幕末以来瀬戸の染付けは進化を続け、その形態も伝統的な図柄と、新作の二種類が渾然一体化し進化をするが、一方でその反動から古来の図柄を復活させようとする動きも起こる。
 何時の時代もそうである様に、新旧交代の時期は様々な軋轢のうえに、新しい時代がやってくるものであり、瀬戸の染付けも此の法則が生きていたようである。
 陶器から磁器への転換期、時期の白い肌に会う図柄が求められ、陶器では用いなかった斬新な図柄の登場により、陶器の図柄の衰退が始まる。
 その最先端が西洋の図柄を取り入れ、文明開化らしい図柄の登場であり、西洋建築の洋館を図柄にしたり、人力車、岡蒸気、蒸気汽船、などの新しい図柄が大流行する。
SANY5637.JPG
 瀬戸の絵付け職人たちは、貪欲に文明開化の図案を吸収して、自分のものにしてから絵付けをしなければ、時代に付いて行けずヤッキとなり図柄開発を行う。
 一頃、この時代に流行した開化物が人気が高まり、値段が一気に高くなる現象を引き起こしたが、一時的なはしかみたいなもので、今は人気急落して昔の面影も無い。
 そんな時代背景に翻弄された瀬戸の染付け、しかし、その裏側には面々と受け継がれて来た古来の図柄もあり、その1つが写真の図柄である。
 網目と呼ばれる図柄、此の図柄文明開化の時代でも衰退することなく、面々と行き続けて現在まで受け継がれている図柄、飽きの来ないシンプルな図柄である。
 時代に翻弄されない力強い図柄であり、器の内部まで網目模様が描かれるのが伝統的な手法、内側に網目を描くのは熟練した職人でなければ描ききれない。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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