2017年03月17日

狛犬

      ユーモラスな顔



 SANY0470.JPG狛犬とは、仏教でいう守護獣であり、インドでは古来から仏を守護する獣として両脇に飾られていたが、ライオンの形をしており、その後犬と獅子との一対が正式な守護獣となる。
 狛犬は中国を経て朝鮮「高麗」から日本伝わったとされており、高麗とは高句麗を指し朝鮮から来た犬であるから「狛犬(高麗)」となったと言う説が有力である。
 日本では初め獅子と狛犬とが一対とされて来たが、やがて平安時代には狛犬だけとなり、獅子は消えてゆき狛犬も「阿吽の形」をとるものが現れるようになる。

 向って右に阿の形相(口をあけた)をした狛犬、左に吽の形相(口を閉じた)をした狛犬が完成され、その後この形式が現在まで継続して製造され、この狛犬が多くあり、例外として他の形をしたものも作られているが少ししか存在しない。SANY0473.JPG
 時代の古い形のものは獣の格好をしたものが多く、時代が下がるとやさしい狛犬になるのも時代の変化、そして頭に有った角も時代が下がると無くなり、現代は付いていない物が殆どである。
 全国的に見ても尾張瀬戸で製造された狛犬が1番多く、しかも古いものが存在しているが、瀬戸の深川神社には加藤藤四郎作(1200年代)の現在重要文化財に指定されている狛犬が古い。

 写真の狛犬は、その加藤藤四郎の子孫、幕末の名工、初代加藤作助の名品「古瀬戸の狛犬」、見ても分かるように非常にユニークな顔をしており、小学生が作ったかのような雰囲気を持っている。
 手びねりと言う技法、つまり手で造り上げたものだがゆがんだりしている。
 素人が造るととても見られないものになるのだが、名工の手せかかると作品となる。
 SANY0769.JPG古瀬戸柚が掛かった香合、名工加藤作助の手に掛かると、イカツイ狛犬も見た目にやさしい顔になり、高さ10センチもない小さな全体から滲み出てくる迫力に圧倒される。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク
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