2019年10月30日

染付けのすり鉢

    始まりは何時
SANY0508.JPG
 前回書いたが写真がちいさかったので分かり辛いとの指摘で又書きました、瀬戸の染付けは磁器が製造されてからと思われているが、実際にはもっと古く1623年(元和9年)尾張潘の元和御成之記に、瀬戸の染付けを使った器で料理を出してと記録されている。
 以前より瀬戸の染付けは、加藤民吉が伝えた1807年からと言う事になっていたが、磁器ではなく陶器に白土をかけてその上から染付けをしたものが製造されていた。
 又発掘等でも陶器に白土をかけたものに染付けされた破片が出土し、加藤民吉以前に既に瀬戸で染付け陶器に製造されていたが、有田の磁器には及ばなかった。
 本格的に染付けが磁器で製造されるようになったのは、1770年代後半カオリンを使って磁器を製造するようになり、染付けを試みているがあまり良いものが出来なかったようである。
SANY0505.JPG
 こうした状況下加藤民吉が磁器の製法を伝授してから、瀬戸の磁器により染付けが急速に進歩、今までになかった上質の磁器による染付けが本格的に製造される。
 瀬戸の染付けの特徴は、有田と違って本絵師の指導の下、絵師が染付けを担当した事であり、中国的なものではなく山水画の日本的な画風を元とした点にある。
 幕末には、伊豆原麻谷、山本梅逸らの絵師の指導のにより、染付けの基本を徹底的に学び取り、山水画等の技法を習得、瀬戸の染付けの基礎を確立する。
 写真の染付磁器は幕末に製造されたもの、絵師の指導による山水画が見事に描かれた逸品、繊細な筆捌きが見事な絵を生み出しており、当時の職人の腕の確かさがうかがえる代物である。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク
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