旅のお土産と言っても様々、食べ物が多いが、食べ物以外もやっぱり多いものは、何が良い
その反対に、物ばかり買う人もまた多い様で、旅の土産と言ってもやっぱり様々、俗に「土産物に旨いものなし」とよく言われるが、果たしてどうであろうか。
食べ物は当たりハズレがあったりするが、土産物はそおであってはならないが、それも物を見る目が無いといけない、良し悪しを見抜ける目もまた必要であると思う。
特に地方に行くと伝統工芸品も多く存在しているが、昔ながらの手法で造られたものだ。
職人の伝統技術が脈々と受け継がれて来たもの、土地土地によってものは違うが、手間暇のかかる逸品である事は確か。
そんな伝統工芸品を目で見て、その技術の高さを知る事が目を肥やすものだと思う、ただ何となく見るのではなく、如何にして造られたものなのかを知る事だと思う。
もう40数年になるが良く行く秋田角館、武家屋敷の面影が色濃く残る東北の小京都、ここ角館は食べ物も美味しいところ、春の山菜は又格別だ。
はじめて角館に行った時、お腹が空いたので看板に引き付けられて「東海林」に偶然入った。
そこで出て来たのが山菜料理だが、思わぬ野趣あふれる料理に舌鼓を打ったもの、実に美味しかった事は忘れられない。
そんな角館の名物が「樺細工」、伝統工芸の最たる物で、伝統に培われた技術が冴え、色々な樺細工が有名、いろいろあって目移りするばかりだが、東海林の女将が進めてくれたものがある。
近くに樺細工を造っている店があるから紹介してあげると、紹介された店に行く事に。
思っていたよりも大きな店、そこで造られているものを見て買いたくなった。
実に細かな細工で、職人さんの仕事を見ている内に、こんなに手間暇かけて造られるものならばと、ツイツイ心が動いてしまった。
それが茶筒、ここ角館の茶筒は天下一品、繊細に造られた茶筒は何年経っても狂いが無く、使えば使うほど良くなる代物、買い求めて40数年になるがビクともしていない。
今も益々綺麗な姿をしており、使えば使うほど味わい深い物となるようで、湿気などは受け付けない、やっぱり女将に勧められて買ってよかった。