2017年01月28日

個 性

      装  飾  性


 SANY4376.JPG古時計を集めていると、色々な事を経験させてくれるし、又発見もさせてくれるもの、その時は気づかなかったけれど、家に持ち帰り壁にかけて見ていると、ふと気付くことがある。
 古時計と言うのは、デザインにあまり力をかけていないものと思っている方が多いが、決してデザインをなおざりにしているものではなく、洗練されてシンプルになっているだけの事。
 そのシンプルさも、当然考えられあえてシンプルに作ってあり、シンプルさゆえに考えていないように思われ、そこが製作者の狙いなのかも知れない。
 例えば、極普通の八角合長の柱時計、余分なものを削り取り、八角形と五角形の2つから成る形だ、之が1番シンブルな時計の形と成ったもの、しかし、このシンプルな八角形が最も洗練されたデザインなのだと思う。
 今我々が眺めている時計の形、之には色々な条件での試行錯誤した上で完成されたデザインであるから、今見てもスッキリとして実に美しい形と成っている。SANY0866.JPG
 時計と言えば八角形、日本人はこの形の物に慣れ親しんできた、明治以後140年間以上、日本人と共に時を刻んできたこの形、我々の眼には焼きついてしまったもの。
 シンプルであり、尚且つ親しみのある形、時計としての役割は十分過ぎる位に果たして来たもの、それどころか我々の生活の中に深く入り込んで行ったこの形。
 古き良き時代のこの形の時計、今は影を潜めてしまい、現代に生活している若い人には、時計の形やイメージは、今や八角型から離れようとしている。
 現在販売されている時計は、昔の時計の様な形をしたものではなく、色々な形のものが多く販売されており、彼らの時計に対すイメージは大きく変わろうとしている。
 彼らには、時計とは八角形にあらず、人様々な形をSANY8777.JPG想像するのであろうし、又現在はそうなっている現実でもあり、我々の感覚とは大きく離れるものとなった様だ。
 時計のデザインは時代と共に変わって来たし、またこれからも変わって行くと思うが、我々が慣れ親しんだ八角型の時計には愛着もある。
 人はそれを古いとも言うが、決して私は古いとは思わない、むしろ百数十年経っても今尚受け継がれて来た形は永遠だと思う。
 この形だけは、これからも長く残って行くに違いなく、受け継いでいって欲しいものだと思うが、果たしてどうなる事やら。
 日本人にとっては、時計とは八角型のイメージが長く植え付けられて来た、時代が変わってしまっても、八角型の時計のイメージは変わって欲しくないと思う。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計よもやま話
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