2018年02月16日

鎌倉彫

      メーカーの違い

SANY4366.JPG 掛時計の装飾には色々な種類の物が施されているが、日本古来の伝統技術によるものの多く、新しい機械式時計の装飾の一端を担っている。
 西洋時計の塗装はニス仕上げが普通、当然日本に入って来た時もニス仕様、その時計をモデルとして日本の職人が製作、その仕様に習って製作した。
 しかし、時代が少し下がると、その中でもニス仕様をあえて日本古来の技術、漆塗りの技法を用いて外装を塗装、ニスにはない光沢を出した。

 これは、当時日本人がもっていた技術もさることながら、日本の伝統技術を新しい物に採用して、新たな分野を切り開こうとした人達の闘いでもあったのでは。
 文明開化の名のもとに、日本古来の技術は忘れ去られようとした時、職人たちの心意気のあらわれではなかったのか、伝統産業を守りぬく気構えが、そおさせたのSANY4675.JPGではないだろうか。
 写真の外装、八角型とダルマ型時計の外装であるが、西洋時計では彫刻を施した上からはニス仕上げが普通、木肌を出した処に光沢のあるニスをかけるのが当たり前の仕様。
 しかし、この時計には鎌倉彫が施されており、その上から漆がかけられ日本古来の技法が使われているもの、ニスの持つ艶と漆の持つ艶、明らかな違いが。

 我々日本人には、漆の持つ艶がしっくりと心に入ってくるよう、新しい技法のニスよりは親近感が湧き、新時代の時計と古来の漆、このミックスほど日本人が好むもの。
 新しい物と古い物の調和を取る、日本人ならではの技量ではないだろうか、和洋折衷の技術の妙とでも言うのか、明治の職人達の心の叫びが聞こえてくるようだ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計裏話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57668243
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック