2018年01月21日

通徳利

      貧乏徳利
SANY2720.JPG
 時代劇の映画の中で、大きな徳利を提げて持ち歩いている浪人、徳利を下げて酒を買いに行く人、誰もが一度は目にした光景であるが、懐かしい徳利。
 普通、家で酒を飲む徳利は小さいが、映画に出てくる徳利は其れよりもずっと大きく、一升徳利と云うものであり、名前の通り一升は入る大きな徳利の事。
 この徳利、江戸時代中頃から普及しはじめ、酒屋に小分けしてもらう為に持って行く徳利、通称を「通徳利」と云い、一杯に酒を入れると一升はいる大きさ。
 この徳利、「貸し徳利」と「通徳利」とあり、酒屋が自分の名前を入れた徳利を作り、それを貸して酒を売るもの、その為に自分の店の名前を徳利に入れているもの、それが貸し徳利。

 其れとは別に個人で所有している徳利もあり、通称「通徳利」と呼ばれたもの、江戸っ子が見栄を張るために毎日一升徳利を持って酒屋に行く、しかし中身は2、3合しか買わずもって帰る。SANY2723.JPG
 中身が分からないから、毎日買いに行くから景気が良いと思われ、それが目当てで少ししか買わないが、其処が見栄っ張り江戸っ子、全部見透かされようと、毎日通う。
 その為に貧乏徳利とも呼ばれ、見栄と意地っ張りの江戸っ子らしい徳利、この徳利は美濃の高田で製造されており、「高田徳利」と呼ばれているもの。
  写真の徳利、我家の庭の片隅で余生を送っているもの、この徳利は貸し徳利で、名前に「三河屋」の文字が入っている物、もう1つは「通徳利」で個人所有の徳利。
 庶民が使った物、今では庭の片隅でひっそりと余生を過ごしているが、その昔は酒屋を行き来して、はつらつと働いていたにちがいないものだ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57931313
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック