2017年01月12日

修理票

      履歴書でもあり



 古時計と付き合っていると、その素性を知りたいと思うのが人情、どう言う経路で自分のもとに来たのか、其れを知りたいと思う。SANY5677.JPG
 誰しもが古時計と向き合うと、こんな思いになった事はあると思うが、私も長年古時計と向き合ってきて、何時も思う事だ。
 我家にやって来た以前に、この時計は何処で暮らしていたのだろうかと、その1つの手がかりは修理票、時計を修理した所の名前があるからだ。
 修理票は殆どの時計に貼られていたと思うが、この修理票はその時計の履歴書でもあり、手掛りの目安ともなるもの。
 時計は長年使えば故障するもの、故障すれば修理がされるが、時計屋さんは保障として修理票を貼るのが普通。
 修理票にはその時の年代や場所、保障期間などが記載されているので、それらを見れば最小限度の出処が分かるのだ。
 何回か修理されている物は、保証書も多く貼り付けてあり、程度の良い修理票は、その時計の履歴書みたいな記録が残る。SANY5684.JPG
 持ち主が大事にしてきた古時計、毎日使うものであるから当然故障するが、その都度時計屋さんが修理表を貼る、これは一種の保証書でもある。
 何年に修理したものなのか、何処を修理したものなのか、値段は幾らであったかなど書いてあるものの。
 我々に一番ありがたいものは、詳しく日付から修理箇所、そして値段まで書いてあるものが一番。
 その古時計の履歴書、逆に言えばその時計の製造された年代も分かるもの。
 時には同じ時計屋さんの修理表が上から張られており、枚数の多いものもある。
 これが一番詳しく分かる修理表の良い例、ただこの修理表を順に剥がすのも一苦労するが、それもまた楽しいものだ。
 この修理票、それだけではなく、その他の事も分かって面白い事も、人手に渡ると別のところの修理表が貼られる。
 SANY5689.JPG其れから推測出来る事は、この持ち主が転居したのか、それとも他人に渡ったのか、修理票の持ち主の名前を見ると、同じか、別の名前か、それで判断もできるもの。
  百年以上を経過した時計などは、その修理表が付いていれば、色々な事が分かってくるもので、修理表も重要な手がかりの1つ、その時計の辿って来た歴史でもあるから。
 修理票を見て、この時計の生い立ちを想像するのも、古時計愛好家のひとつの楽しみ方と思う、自分の所持している時計の生い立ちを、探って見るのも良いのではないだろうか。
 単に時計を集めるだけではなく、その時計が語ってくれる歴史を紐解くのも楽しさが倍増するもの、1つで2度美味しい、そんな楽しみ方もあるのでは。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計よもやま話
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