2014年05月03日

400日巻時計

      記念時計とも
SANY5442.JPGSANY5477.JPG
 明治期の時計は普通長くても一週間か二週間しか持たない時代、一年以上もネジを巻かなくても動き続ける時計が出現する事になる。

 時計の振り子は左右か前後に揺れるものだとされていた時、振り子が回転して動く時計が出現、多くの人々を驚かせる事になった。

 時計の振り子が何故か回転するのか、何故其れでも動くものなのか、その上今までの時計になかったネジを巻く手間が省けるのか。

 この時計は置時計、ガラスのドームに入った時計、やはり今までの時計とは少し違ったもの、構造も違えば姿も違うものであった。

SANY5454.JPGSANY5462.JPG しかし、構造はそんなに複雑なものが付いているのではなく、逆にボンボン時計よりもシンプルな機械、当前だが時打ち機構はなく時間だけのもの。

 前回この時計を紹介したので、逆に質問が増えてしまい、今回再度400日巻を取り上げる事に、質問の多くは何故一年間も動き続けるのかと。

 見たところゼンマイもそんなに大きくないのに、何故一年以上も動くのかと、ここに集中した質問、この手の時計はクオーツ時計も多く出ているので、古い時計と新しい時計の区別も付かないとの質問も。

 確かに形や機械構造も良く似たものが現在も販売されているが、基本的に動力が違い、この時計はねじれによる回転で時計を進める仕掛けのもの。

 SANY5466.JPGSANY5472.JPGボンボン時計は振りベラの反復運動で動かす仕組みの物、こちらは一ミリ程度のバネが長さ約11センチの長さのものが振り子を吊るして、ゆっくりした捻りで最小限度のバネの力で動くので1年持つ。

 外からはカバーがかけられているので見られないが、カバーを外して見るとその細さが分かると共に、こんな細いバネでよく耐えられるものだと感心する。

 そしてもう1つが振り子、ボンボン時計の振り子より遥かに重いものを、あの細いバネが吊るして、しかも捻るのだから不思議で仕方がない。

 写真は上から細いバネが吊るしてあるところ、2つ目はバネが捻れる事によりアンクルの部品が左右に動き、雁木車に動きを伝える仕組みの部分。
 
 この時計少ない捻る力で動かす仕組み、ボンボン時計よりもゆっくりとした動きで時を刻む、バネは香箱入りの少し強いバネを使用、これで一年以上動く事から記念時計とも言われる由縁。

 結婚記念日にネジを巻けば一年後の結婚記念日まで持つと言う事で記念日時計、分かりやすい日を決めて1年動かす時計だとも。

 それにしても良く一年もバネが持つものだと思うが、実際にはバネが弱くなって来ると時間が合わなくなり、調整をしなくてはならないのが実状。

 ガラスドームに入っており、如何にも記念時計に相応しい風貌を備えており、置時計として記念日を飾る時計としては良いものだと思う。
posted by kodokei at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | アンティーク
この記事へのコメント

>kodokeiさん
>
>
>>榛澤 良一さん
>>
>>コメント失礼します。
>>御指導頂ければ幸いです。
>>父親のコレクションの一つに、この400日巻時計があり先日まで使用せずに止まっておりました。
>>今回使用したく動かしてみましたが、少し時間が遅れます。一日に約5分ほど遅れます。調整によって正常に使える状態になれば良いのですが。
>>この時計、素人でも調整可能でしょうか?
>>レベル調整を行いましたが、それだけで可能でしょうか?
>>※現在、上部から確認すると振り子4つ玉中、定点から左右に3玉分移動しますが、約5mmほどの移動差異が生じます。
>>
>>質問有難うございます、5分程度であれば調整ネジで十分ですが水平が取れていないようですので、時計の下にあるネジで水平を取ってください。
Posted by kodokei at 2019年04月03日 00:25
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